【ドリル】木工ドリルの基礎知識 ②けがき刃の解説

木工ドリルの基礎知識編第二弾、今回は「けがき刃」についての解説です。

けがき刃とはきれいな穴あけをするためにふち取りを行ってくれる重要なパーツです。

ここがよく切れないと穴の周りがむしれて仕上がりが悪くなり、のちの作業にも影響します。

そんなけがき刃の役割について解説していきます。

 

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けがき=「ふち取り」のこと

「けがき」とは、木材が割れたりむしれたりしないようにするためのふち取りを行うことを指します。

たとえば木材に四角い穴を彫るとき、あらかじめ開けたい穴の形になるようノミなどの刃物で木の繊維を切断し、ふち取りを行います。

そうすることで穴を彫った際のむしれ、めくれを防ぐ働きがあります。

 

 

ドリルで穴あけをするときにもふち取りは必須

もちろんドリルでもけがきは必要不可欠。

すくい刃でえぐって穴を彫り進めていくと木材のめくれ、むしれが起こります。
なので円状にけがきをする必要があります。

ドリルはすくい刃が彫り込む直前にけがき刃が材料に触れてふち取りを行う形状になっているため、回転させながら押し付けるだけで「けがき」と「穴あけ」の工程を同時に行うことができます。

 

けがき刃が切れないと穴のふちがめくれる

けがき刃がよく研がれて切れる状態でないと、木の繊維が切断できずにふち取りがうまくいきません。

ふち取りがうまくいかないとすくい刃で彫ったときに木の繊維がむしれてしまい、穴のふちがめくれてしまいます。

これは木工作業においては仕上がりに悪影響をもたらします。

いい仕上がりのためにはけがき刃、すくい刃共に研いでおき、よく切れる状態を保ちましょう。

 

けがき刃の枚数は1~2枚

ドリルによって、けがき刃は1枚しかないもの、2枚あるものの2タイプがあります。

大抵の木工用ドリルはけがき刃が1枚のものが多いですが、スターエムは26ミリからけがき刃が2枚になります。

ドリルは基本的にすくい刃の数に応じてけがき刃の枚数が決まります。

けがき刃でふちどりを行い、その直後にすくい刃で彫り込む。それを繰り返しながらドリルは彫り進んでいくことができます。

けがき刃が1枚のタイプ

これは小径の木工ドリルに多い形状です。

小径の穴あけは1枚のすくい刃で対応できるため、それに合わせてけがき刃も1枚になっています。

けがき刃が2枚のタイプ

これは大径の木工ドリルでみることができます。

たいていの木工ドリルは大径になってもけがき刃、すくい刃共に1枚ですが、スターエムのインパクトビットショートにおいては26ミリ以上からそれぞれ2枚になります。

けがき刃が2枚のタイプのメリット

けがき刃が2枚あることのメリットは2つあります。

1、穴あけの際の切削抵抗を抑えるため
2、穴あけ時のインパクトドライバーのブレを抑えるため

穴あけの際の切削抵抗を抑えるため

刃が2枚あることで1枚あたりの刃が材料を切り込む量が減り、負荷が軽減されます。

そのため、刃が1枚のものに比べてインパクトドライバーのバッテリー寿命がおよそ20%ほどUPします。(スターエム社製品)

穴あけ時のインパクトドライバーのブレを抑えるため

けがき刃が2枚ということは材料との接点が2箇所になります。そのため、1枚のものに比べるとインパクトドライバーのグラつきが少なくなり、ヘッドのブレが少なくなります。

ヘッドのブレがあると真っ直ぐな穴あけの邪魔になるため、けがき刃が2枚あることでより安定性が増します。

 

けがき刃が短いほど切削の抵抗が少なくなる

けがき刃の長さも快適な穴あけにつながるポイントです。

けがき刃が長すぎると材料へ食い込む量が多くなり、インパクトドライバーの回転のブレーキになってしまいます。

そういったことにならないよう、けがき刃は絶妙な長さに調整されています。

 

今回のまとめ

けがき刃は材料のふちどりを行い、むしれやめくれを防ぐ働きがある
すくい刃とけがき刃は1セット
メーカーによってすくい刃とけがき刃がそれぞれ1枚、2枚のものがある

けがき刃はきれいな穴あけに必要不可欠な要素です。

ここの切れ味が開ける穴の仕上がりを左右しますので、常にチェックするようにしましょう。

 

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